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リノベーション
WORKS(施工例)

古民家2階部リノベーション
WORKS(施工例)
鴻巣市 A様

リフォーム工事概要

築約80年の立派な古民家です。代々受け継がれた思い入れの有る大切なお住まいを、
外観を大きく変えずに2階を全面的にリノベーションするご計画です。
テーマは息子様ご夫妻がお二人のお子様と快適に生活できるようにする。
最初にお伺いさせていただき、現状を小屋裏の構造を含めて現地確認させていただきました。
建築当初は2階が養蚕に使う目的で作られているため、大空間が確保できるように大きな丸太梁が南北の桁まで等間隔に架けられています。
以前にお父様ご夫妻が使われるにあたって居室に改修して天井や床を造作されたとの事でしたが、丸太梁を避けて天井を作ったため、天井の高さが220㎝程度とかなり圧迫感が有りました。
2階を建築時のように後から施工された天井・間仕切り壁等を全て解体撤去し、間取りをしなおすリノベーション工事となります。いかに大黒柱等の必要な柱等を残して使いやすい間取りをするかがポイントとなります。
お施主様の御要望は天井高を出来るだけ確保したいとの事でしたので、丸太梁を天井から露出させて見せるように御提案させていただきました。他にも1階からつながる立派な大黒柱が有りました。一番太い物で約24㎝、それに次ぐ物でも18㎝ほど有ります。この太さになりますと壁内に収めるには無理が有りますので、丸太梁と同じように見せるようにしました。
現状では2階に水回り設備も有りませんでしたので、システムキッチン・トイレ・洗面化粧台を新設する事になりました。
既存の天井や壁に断熱材も無く、窓サッシも老朽化や建付けの狂いも有りましたので、既存の開口部に合わせて入れ替えを御提案させていただきました。
これで、現在の新築並みの省エネ性・快適性を確保したいと思います。
施工につきましても、2階部の全面リノベーション工事ですので南側に足場を組み、工事中の出入りは2階窓からとする事で、1階へのご迷惑を極力減らせるように心がけました。

2階LDK

工事前は和室の続き間を居間と居室として使われていました。押し入れや床の間の柱が有りましたが、解体時に確認して力のかかっていない柱を撤去し、棟を支えている重要な柱はキッチン部の袖壁内に隠せるようにプランニングしました。天井から見える丸太梁は天井高さ確保のために露出する事になります。お客様の御要望でなるべく素材感が残るようにと、建物の歴史を感じるので以前の造作跡はそのままで仕上げて欲しいとの事でした。丸太梁ですから水平に仕上げる天井との仕上げが難しくなります。大工さんが細心の注意を払いながら天井下地を丸太梁に合わせて組んでくれました。仕上げも通常でしたらば壁紙を貼るところですが、曲面の丸太梁にキレイに合わせる事は難しいため、左官屋さんによる珪藻土塗りの仕上げとしました。丸太梁よりも下の壁は見切り材を打ち、通常の壁紙とする事で将来の模様替えにも対応できるようにしています。若奥様のリクエストで対面キッチンにはトール型の食器棚と家電置場等をコンパクトにまとめました。キッチンに立つと天気の良い日は南側の並んだ窓から見える景色が素晴らしい、気持ちの良いキッチンが出来上がりました。リビングの一角にはウォークインクローゼットを設けました。お客様からリビングが狭くならないようTVを壁掛け設置するとお聞きしたので、既製品のTVボードを背面の壁に埋め込んで設置しました。
これにより、AV機器を収納できるスペースを確保したうえで、カウンター部をウォークインクローゼット側にて活用できるようになりました。TVとAV機器との配線も壁内を通せるようにしてあります。とても良い空間活用が出来たと思います。リビングの東面にはお客様の御要望でマグネットが付けられる壁を作りました。幼稚園や学校のプリント等が貼りつけられます。そしてその裏面には3枚の大きなアクリルが入った引き戸が引き込まれるようにしてあります。通常時は建具を収納してリビングと一体に使える洋室ですが、建具で仕切ってお客様用の個室として使う事も可能です。

主寝室

東側には大きな間取りの主寝室を設けました。お子様が小さいうちは家族全員で使える大きな部屋として、子供部屋を確保する時が来ましたら、南北に仕切れるように入り口を2ヶ所設けています。クローゼットの配置もそのように対応しています。中央洋室との間仕切壁は既存の壁を飲み込んでいます。柱と一緒に筋交いの役目を持たせて耐震性の確保をしています。

トイレ

施工前には2階に水回り設備が無かったため、1階の天井を壊して各種配管を持ってきました。排水管は洗浄時の音が響かないように防音タイプの排水管を使用しました。また、外壁が木舞壁と言われる工法の土壁のため、壁の途中に開口部を設ける事ができません。マンション同様に窓が無いトイレとなりますので壁付けの換気扇を設けて有ります。窓の代わりに壁の一面をアクセントとなるように壁紙を変えています。

階段室・洗面スペース

階段の位置は施工前と同じですが、2階の床の高さが変わるのと傾斜がキツイ階段でしたので新規に掛け直しをしています。梁に頭が当たらないようにするため以前は囲われていた2階床の梁を露出させて頭上スペースを確保しました。降り口横の柱は1階から伸びている大黒柱です。立派な大黒柱ですからキレイに仕上げ直して、良いアクセントとなりました。洗面スペースは家族が使いやすい位置にするため、既存の窓を半分の幅にして収納ミラーの設置場所を確保しました。お客様の御要望によりトイレ側の壁は小物が下げられるニッチを設けました。

お客様の声

2階は新築のように生まれ変わりました。こだわった丸太梁も珪藻土塗りの天井とでイメージ通りです。
理想だった対面型のシステムキッチンもリビングと一緒に外の景色が見られてとても気持ちが良いです。
リビングのウォークインクローゼットも扉無しでご提案いただいたのがとても使い勝手が良いです。
壁掛TVの設置やTVボードの埋め込みも非常に上手くできました。今は子供たちが小さいので中央の洋室が良い遊び場になっています。以前は気になっていた下の階からの音も床下に断熱材を入れてもらったおかげで全く気にならなくなりました。窓サッシの入れ替えと天井・外壁の断熱工事で断熱性能も全然違います。
施工してくれた大工さんをはじめ各職人さん達も皆さん感じの良い人で良かったです。本当にリフォームの匠のお二人にはお世話になりました。ありがとうございました。

 


解体前のLDKとなる部分です。
丸太梁を避けて天井を組んであったため通常よりも天井高さが低く圧迫感が有りました。


解体後の小屋組みです。
立派な丸太梁を組んで大空間を確保しています。
丸太梁を避けて天井を上げると屋根まで届いてしまうため新規の天井の高さの設定が難しいところです。


大黒柱と丸太梁の取り合いです。
建築当時の棟梁の技術の高さをうかがい知れます。
お施主様が代々受け継がれて大切にしたいという思いが良くわかります。

2階LDK(入口から)

入口ドアから入ると対面キッチンからリビングが見渡せます。立派な丸太梁が良いアクセントになっており、天井の高さも通常よりも高く取れています。梁の影が出ないように照明器具選定・配置にも工夫しています。

2階LDK(南側から)

家族とのコミュニケーションを大事にした対面キッチンでダイニングテーブルとのレイアウトも使いやすい配置が取れました。中央の洋室と建具で仕切っても
十分な広さが確保できています。

システムキッチン

対面キッチンの内側です。動かせない柱をレンジフード裏の壁に飲み込みました。外壁との間の限られたスペースですが、スライド式のキッチンは身体を避けて引き出しを出せるため開き扉に対して使い勝手が良いです。背面のトール式の食器棚も引違いタイプですので正面からの出し入れが可能です。梁を避けて設置できるように床の高さから検討してプランしました。調理家電も長めのカウンターをプランする事で無駄なく配置が出来ました。分別用のごみ箱ワゴンもオープンタイプとする事で機能的なキッチンスペースとなりました。

LDKのウォークインクローゼット

壁掛TVの設置された壁の裏側になります。一番下のカウンターは裏側からAV機器の収納となっています。あえて扉をつけていないのでLDKからさっと小物が目立たずに収納できます。

中央洋室

大きなアクリルの入った引き戸を左手の戸袋に収納できるようにしてあります。普段は解放状態にしてLDKから一体の空間として活用できます。現在はお子様たちの良い遊び場になっています。

トイレ

外壁の構造の問題で新規に窓を設ける事が出来ませんでしたが、入り口を片引き戸にして空間を広めに取る事で閉鎖的なイメージを減らしました。アクセントとした壁紙が引き立っています。

洗面スペース

階段室に設置された洗面化粧台はトイレの隣に有り、家族が忙しい朝でも邪魔にならずに使えます。お客様の御要望で設置されたニッチも有穴ボードを使った実用的な良いアイディアですね。

階段室の大黒柱

太さ約24㎝の存在感のある大黒柱です。この柱はあえて壁から出して仕上げました。毎日眺める場所に有りますから、これからもこの家を支えてくれる事を実感します。

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